屋上からの雨漏りの主な原因・対処法と防ぐための対策を解説
お知らせ 2025年04月30日屋上からの雨漏りは、建物の劣化や内部への深刻なダメージにつながるため、早期発見と適切な対処が重要です。
この記事では、屋上からの雨漏りが発生する主な原因や、その対処法を解説し、雨漏りを防ぐための対策についても解説します。
屋上からの雨漏りでお悩みの方、マンションやビルの管理者の方はぜひ参考にしてください。
屋上からの雨漏りが起きやすい理由
屋上は風雨や紫外線など自然環境の影響を常に受けるため、雨漏りが起きやすい場所のひとつです。「陸屋根(ろくやね)」と呼ばれる平らな屋上構造は、勾配が緩やかなため雨水が滞留しやすく、排水がスムーズにいかないケースが多く見られます。
屋上からの雨漏りを放置すると、雨水が天井や壁を伝って室内に流れ込み、シミやカビの原因となります。さらに、断熱材や内装材の劣化、鉄筋コンクリート部分の腐食、電気配線への影響など、建物全体の寿命を縮める要因にもなりかねません。また、漏水によって居住者の生活や、営業活動等に支障をきたすほか、賃貸物件ではトラブルの原因となることもあります。
屋上は構造的に雨漏りリスクが高く、被害を見過ごすと修繕範囲や費用が拡大してしまうため、早期の点検と適切なメンテナンスが非常に重要です。
屋上からの雨漏りの主な原因と対処法
屋上からの雨漏りが発生する原因は多岐にわたりますが、大きく分けて「防水層の劣化・不具合」と「排水設備のトラブル」に起因することが多いです。それらは経年劣化やメンテナンス不足、施工時の不備などによって発生しやすく、放置すると被害が広がる恐れがあります。
以下では、それぞれの原因と、発生した場合の適切な対処法について解説します。
防水層の不具合・劣化
屋上の防水層は、建物内部への雨水の侵入を防ぐために欠かせないものです。一般的にウレタン防水、シート防水、FRP防水などの工法があり、それらは年月とともに紫外線や風雨の影響を受けて劣化が進行します。劣化が進むと、防水層にひび割れや剥がれなどの症状が見られるようになり、そこから雨水が浸入して雨漏りが発生することがあります。
特に問題となるのは、目視では確認しにくい防水層の損傷です。表面が一見正常に見えても、内部に雨水が回っていることがあり、漏水に気づいた時にはすでに被害が進行している場合もあります。
対処法としては、専門業者に点検を依頼し、防水層の状況を把握することが重要です。劣化の程度によっては、部分的な補修や、トップコートの再施工で対応できることもありますが、劣化が進行している場合には全面的な防水工事が必要となることもあります。
排水設備のトラブル
屋上には、雨水をスムーズに地上へ流すための排水設備(ドレン、排水溝、雨樋など)が設置されていますが、その設備にゴミや落ち葉が詰まることで、雨水が排出されず屋上に滞留し、雨漏りの原因となることがあります。特に陸屋根など排水性の低い構造では、一時的な雨でも水たまりが発生しやすく、防水層に大きな負担を与えることになります。
また、排水口の金具の破損や、施工時の勾配の不備なども排水不良の原因となり得ます。放置すると、水たまりから防水層に浸透して雨漏りを引き起こすだけでなく、苔やカビが発生しやすくなるなど、屋上環境の悪化にもつながります。
対処法としては、まずはゴミや落ち葉が詰まっていないかを確認し、見つかった場合は速やかに取り除くことが重要です。排水設備自体の劣化が見られる場合は、専門業者に依頼して補修・交換を行い、正常に排水できる状態に保つ必要があります。
屋上からの雨漏りを防ぐための対策
屋上からの雨漏りは、放置すると建物全体の耐久性を損なうだけでなく、内装の損傷にもつながるため、未然に防ぐことが何よりも重要です。まず基本となるのは、定期的な清掃と点検です。屋上に溜まった落ち葉やゴミは、排水口を塞ぎ、雨水が滞留する原因となりますので、定期的に清掃を行いましょう。特に秋や梅雨の時期はこまめな清掃が必要で、排水溝やドレンの詰まりは少量の雨でも浸水につながる恐れがあります。
また、防水層の状態を定期的にチェックすることも不可欠です。ひび割れや膨れ、剥がれなどの異常が見られた場合は、早めに専門業者に相談し、必要に応じて補修やトップコートの再施工を行うことが望まれます。特に築10年以上の建物では、防水性能の低下が進行している可能性があるため、専門業者による点検を受けることをおすすめします。
防水層の耐用年数を把握しておくことも大切です。シート防水やウレタン防水など、工法によって耐用年数は異なりますが、10〜15年を目安に改修計画を立てると安心です。
屋上防水の耐用年数に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
屋上防水の耐用年数について解説!劣化症状や寿命を延ばすコツも
ウォータータイト工業について
創業から37年の当社、ウォータータイト工業は、神奈川県および東京都(大田区・世田谷区など)を中心に、これまで数多くの建物改修を行ってきた実績がございます。戸建て住宅から大型のマンション・施設まで、規模を問わず対応可能で、防水工事や塗装工事をはじめとする建物の総合的なメンテナンスが可能です。
「建物維持管理のスペシャリスト」として、屋上・外壁・バルコニー・階段・共用廊下など、あらゆる部位に対する工事を一貫して自社施工で対応しております。施工から管理までを一社完結で行うことで、高品質かつ無駄のないスムーズな対応を実現しています。また、雨漏り調査や防水層の剥離・補強といった専門性の高い工事にも対応しており、最新の技術も積極的に取り入れながら、最適な工法をご提案しております。
原状回復にとどまらず、建物に「付加価値」を与える改修にも力を入れており、耐久性・美観・快適性を向上させるプランニングも可能です。お客様のご予算や建物の状態、将来的な運用計画まで踏まえたうえでの、最善のご提案と丁寧な施工をお約束します。
防水・塗装・剥離・耐震など、改修工事に関するお悩みがございましたらぜひ、ウォータータイト工業にご相談ください。
屋上から雨漏りが発生した場合には
屋上からの雨漏りは、放置すれば建物全体の劣化やカビの発生、資産価値の低下にもつながる深刻な問題です。防水層の劣化や排水設備のトラブルなど、原因を早期に特定し、適切な対処を行うことが重要です。
定期的な点検やメンテナンス、清掃などの予防対策を講じることで、雨漏りを未然に防ぐことが可能になります。屋上からの雨漏りでお困りの場合には、信頼できる専門業者に相談し、早めの対応を心がけましょう。