大規模修繕工事でのベランダ・バルコニー
大規模修繕工事とは約12年周期で行われるまとまった工事で、マンションの経年による劣化や老朽化を防ぎ原状回復や対策が行われます。この修繕工事では、建物全体の塗装や修繕を行うため足場が組まれ長期間に渡って工事が行われます。
そのため、事前の住民への説明や案内、費用も高額になるため多数の業者とのやりとりや見積もりなど工事開始までに必要なことも非常に多いです。
大規模修繕工事では、ほとんどの場合で「足場」が組まれるため、足場が無ければ行いづらいベランダなどの防水工事についても合わせて行うことが多いです。
大規模修繕工事ではベランダも工事対象に入ります。
ベランダやバルコニーは、住んでいる部屋と同様「個人の専有場所」と認識している方も多いのでは無いでしょうか。しかし、ベランダやバルコニーは災害が発生した際の避難経路などになっていることも多く「専用使用が認められた共有部」です。
工事の際には、期限までに置いてある私物を撤去しなければならず、それにかかる費用は本人の負担となります。管理会社や工事業者が支払う義務は一切ありません。
建物全体を覆うように足場が組まれ、作業員が行き来します。ベランダの洗浄や防水工事、壁の塗装などの作業が1ヶ月~2ヶ月ほど行われるため、ベランダに置いてある私物の片付けはもちろん網戸などの取り外しなども行う必要があります。
鉢植えなどの土や水を使うものは部屋に入れることに戸惑う住民も多いため、マンションによっては共有スペースへの保管を許可している場合もあるようです。