屋上防水を自分でやる方法やリスク・注意点を解説
お知らせ 2025年11月28日
屋上防水は雨水の浸入を防ぐために欠かせない工事で、専門業者に依頼するのが一般的ですが、費用を抑えたいという理由から「自分でできないか」と考える方も少なくありません。
今回の記事では、屋上防水を自分でやる難易度、方法・手順をはじめ、リスク・注意点などを解説します。DIYでの屋上防水工事を検討されている方はぜひチェックしてください。
屋上防水を自分でやるのは可能?
近年、屋上防水のDIYに挑戦する人が増えています。ホームセンターなどで塗料や関連工具を購入できるほか、ネットショップでも簡単に購入でき、材料の調達に困ることは基本的にありません。
さらに、インターネット上には動画コンテンツや解説記事が充実しており、それらを参考にしながら自分で作業を進めるケースも少なくありません。
難易度自体は極端に高いわけではないものの、適切な手順や施工方法を守らなければ、後々トラブルを招く可能性があります。そのため、十分に情報を集め、慎重に取り組むことが求められます。なお、自分で屋上防水を行う場合には比較的扱いやすいウレタン防水材を使用するのがおすすめです。
屋上防水を自分でやる方法
それでは、実際に屋上防水を自分でやる場合の方法・手順を紹介します。
必要なもの
・ウレタン防水材
・プライマー(下地処理用塗料)
・トップコート(仕上げ用)
・ローラーや刷毛、コテ(塗布用)
・混ぜ合わせ用のバケツ・撹拌棒
・マスキングテープや養生シート(周囲の保護用)
・軍手やゴム手袋、保護メガネ、マスク(安全対策)
選ぶ塗料によって仕上がりや作業効率に大きく影響します。DIYでおすすめなのは1液性タイプの塗料です。硬化剤を混ぜる必要がないため、撹拌ミスや作業時間の制約を気にせずに使用でき、扱いやすいです。
また、プライマーやトップコートとセットになって販売されている商品を選ぶと必要な材料を一度に揃えられるので便利です。セット商品であれば、適切な組み合わせが用意されているため、品質のばらつきもなく、効率的に施工できるでしょう。
方法・手順
①清掃
施工を始める前に、屋上のゴミ・砂・埃を取り除き、可能であれば高圧洗浄機で汚れを落とします。表面に油汚れや苔が残っていると塗料が密着せず、早期に剥がれる原因になります。
②養生作業
排水口や手すりの基部など、塗料が付いてはいけない部分を養生テープやシートで保護します。
③プライマーの塗布
防水材をしっかり密着させるため、下地にプライマーを塗布します。塗り残しがあるとそこから剥がれが生じやすくなるため、全面に均一に塗ることが重要です。
④ウレタン防水材塗布
プライマーが乾いたら、ウレタン防水材をローラーや刷毛で均一に塗布します。厚みを確保するために2回以上重ね塗りを行うのが基本で、1回目が完全に乾燥してから2回目を施工します。気泡やムラを残さないように作業するのがポイントです。
⑤トップコート塗布
ウレタン層が硬化した後、紫外線や雨風から防水層を守るためにトップコートを仕上げとして塗布します。トップコートを塗ることで耐久性が向上します。定期的にトップコートを塗り直すことで、防水効果をより長持ちさせることができます。
⑥仕上げと確認
乾燥後、塗り残しやムラがないか確認し、必要であれば補修を行います。最後に養生を外して作業完了です。
屋上防水を自分でやるリスク・注意点
屋上防水を自分でやることで、費用を削減することはできますが、リスク・注意点もあります。まず最大のリスクは、施工に失敗した場合です。下地処理が不十分であったり、塗膜にムラや気泡ができてしまうと、わずかな隙間から雨水が浸入し、建物内部にダメージを与えることになる可能性があります。特に木造住宅では、雨水の浸入が構造材の腐食やカビの発生につながり、修繕費用が高額になるケースも少なくありません。
また、屋上での作業は転落や転倒といった安全上のリスクも伴い、塗料は強い臭いで化学成分も含まれるため、換気が不十分な状態で長時間使用すると体調不良を起こす恐れもあります。さらに、防水材の選定を誤ったり、塗布回数や乾燥時間を守らなかった場合、防水性能が期待通りに発揮されないこともあるでしょう。
そのため、それらが気になる場合や、自分でやることに不安を感じている場合には業者への依頼を検討したほうが良いでしょう。
屋上防水を業者に依頼する際のポイント
業者に依頼すれば、適切な施工が行われることが多い一方で、業者選びを誤ると、費用が割高になったり品質が不十分だったりといったトラブルにつながることもあります。そのため、依頼先を決める際にはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
まず確認すべきは経験と実績です。過去にどのような建物で施工を行ってきたのか、施工件数や施工事例を公開しているかをチェックすると、その業者の信頼性が見えてきます。
費用の明確さも重要な部分です。見積もりの段階で「材料費」「人件費」「付帯工事費」などが細かく明示されているかを確認し、不明瞭な項目があれば必ず質問しましょう。安すぎる見積もりには手抜き工事や追加費用の発生リスクがあるため、適正価格であるかを見極めるのも重要なことです。
さらに、業者の提案力も大切なポイントとなります。ウレタン防水、シート防水、FRP防水など工法ごとに特徴や適性が異なるため、建物の状態や予算に合わせた最適な提案をしてくれる業者を選ぶと安心です。
ウォータータイト工業について
神奈川県川崎市に本社を構える「ウォータータイト工業株式会社」は、神奈川県全域および東京都内(特に大田区・世田谷区など)で、多数の屋上防水工事を手がけてきた豊富な実績がございます。
長年培った経験と専門的な知識をもとに、建物の劣化状況や環境条件、そしてお客様のご予算に合わせて、最適な防水工法をご提案しております。
従来のウレタン防水やシート防水に加えて、工期の短縮とコスト削減を両立できる「機械的固定工法」にも対応。特に改質アスファルトシートを使用した工法では、既存の防水層を撤去せずに新しいシートを重ねるため、効率的で経済的な施工が可能です。また、有機溶剤の使用を抑えた環境配慮型の工法も導入し、環境負荷の低減にも取り組んでいます。
新築はもちろん、老朽化した建物にも幅広く対応しているため、屋上防水工事に関するご相談やお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
屋上防水を自分でやることはできるが…
屋上防水工事は、建物を雨水や劣化から守るうえで欠かせません。自分でやることも可能ではありますが、専門知識を必要とし、施工精度によっては効果が不十分になり、かえって建物を傷める結果にもなりかねません。また、高所作業は安全面でも注意が必要です。
そのため、自分でやることに不安がある場合には専門業者へ依頼したほうが良いでしょう。屋上防水を自分でやるかどうか迷われている方は参考にしていただければと思います。







